ネットカフェ(漫画喫茶)は飲食店としては客層は悪いほうだと思っています。店舗によってはビリヤードやダーツが併設された娯楽施設ですし、終電を逃した酔っぱらいやホームレスが多いからです。
実際、わたしが数年間深夜勤で働いていたときも理不尽なクレームを言ってくるお客さんに何度も遭遇してきました。ごく一部ですが、ネットカフェで受けたクレームをご紹介します。
1.完全会員制に文句を言う
日本複合カフェ協会という団体に属しているネットカフェは完全会員制です。
- 協会加盟:快活クラブ、自遊空間、バグースなど。
- 協会未加盟:ゲラゲラやマンボーなど。
協会に所属しているネットカフェは、利用するには誰でも身分証が必要というきまり。一方、所属していないお店は、インターネットを利用しなければ本人確認はいらないというスタンスです。
こういったルールの違う2種類のネットカフェが混在しているので、完全会員制のお店には「ネット使わないから大丈夫でしょ!」とゴネてくるお客さんが多いです。
1.規約に納得して帰ってくれる
免許証、保険証、パスポートなどの確認書類を持っていないと入れないことを説明して、納得して帰ってくれる人はすごく助かります。
大抵の場合は、「県や都の条例で決まっているので今回はご利用いただけません」と言うと分かってくれます。実際に東京都の条例で「インターネット端末利用営業の規制に関する条例」というものがあるので、詳しく突っ込まれた際はこの条例の名前を言ってました。
2.タスポや定期券(Suica)でゴリ押し
特にタスポが多かったです。漫画喫茶は喫煙者が多いので。
「タスポは名前も写真も入ってるからこれで通して」「Suicaじゃだめ?」と、カードをガサゴソして数分の間レジ前を渋滞させる迷惑なお客さんは多かったです。
終電を逃して諦められないのは分かりますが、他の利用者に迷惑かけるのは良くないですよね。そんな人は会員登録がいらない個室ビデオ店へどうぞ。
3.ケチだなーと言葉責め
ネットカフェで働いていてこれが1番大変でつらかったです。
協会や条例で定められていて、自分はしっかりルールを守って対応しているのに、「損しないから見逃してくれたっていいじゃん」「前来たときは通してくれたけど」みたいなセリフばかり。
接客業なので他の場面では多少の融通を効かせられますが、本人確認に関しては「条例で決まっていますので…」と機械のように何度も繰り返すしかないです。
長いときでは最大で30分粘られた経験も。
2.音に敏感
ネットカフェは不健全なお店以外は半個室タイプ。天井も開いていますし、扉も中身が見える仕組みになっています。
オンラインゲーム、ダーツ、ビリヤードなど音の出るものが一緒になっているため、音に敏感な人はよくクレームを言ってきます。
1.キーボードのタイプ音がうるさい
隣がオンラインゲーム席だと、「ヘッドホンをしながらゲームに白熱していてタイピング音がうるさい」と言われることがありました。
こればかりは、ゲームをしているお客さんを責められず、クレームを言ってきたお客さんにお願いして席移動をしてもらうしかありません。
2.夜中なのにうるさい
ネットカフェは24時間営業なので、夜中に大学の課題やゲームでタイプ音が少し響くこともあります。
なので、終電に乗り遅れて寝たいお客さんからは「夜中なのに隣が起きていてうるさい」「店内が眩しいから暗くして欲しい」とクレームを受けることも。これには、「当店は宿泊施設ではありませんので」とお断りしたうえで席移動をお願いしていました。
3.いびきがうるさい
音のクレームではこれが1番多かったです。3日に1度は起きるレベル。
これまでとは違い、いびきは寝ている側が悪いです。席まで行って起こし、「うなされていたためお声がけしました」とやんわり伝えます。
察しが良いお客さんだと、いびきがうるさかったことに気づいてくれます。自覚がない人は再び眠っていびきを掻き始めます。重度なかたは出禁で対処。
ネットカフェ(漫画喫茶)のクレームのまとめ
会員登録と騒音のクレームが多いです。理不尽なクレーマーは身分証を持っていない人だけ。
それ以外の仕事内容や職場環境は楽そのもの。ネットカフェ以外のコンビニやファミレスなどよりもクレームの数は少ないと思います。当たりのネットカフェに巡り合えれば、クレーマーの人数も少なくなります。
忙しい店舗の特徴もまとめているので、下の記事をご参考に。